
「子どもに英語を身につけさせたい。でも、英会話教室の月謝は高いし、教材を買いそろえるお金もない」
そう感じているお母さん、多いのではないでしょうか。
実は私も、同じように悩んだ時期がありました。
私は元英語教師です。10年以上、中学・高校で英語を教えてきました。
でも、いざ自分の子どもに英語を教えようとしたとき、真っ先に思ったのは「特別な教材は必要ない」ということでした。
現在、長男は10歳、長女は6歳。2人とも、英語教材もアニメも使っていません。
私が毎日やっているのは、日常生活の中に英語を自然に溶け込ませることだけです。
教師として何百人もの生徒を見てきた経験から、はっきり言えることがあります。
英語力を決めるのは、週1回の英会話教室ではなく、毎日の小さな習慣です。
この記事では、私が実際にわが子に毎日続けている英語習慣を5つ、包み隠さずお伝えします。
お金も特別な教材も必要ありません。今日から始められるものばかりです。
最後までご覧ください。
なぜ「毎日の習慣」が英語力を決めるのか
週1回の英会話教室だけでは足りない理由
英会話教室に通わせているのに、なかなか英語が話せるようにならない。
そんな声をよく耳にします。
理由はシンプルです。
週1回・1時間の授業では、英語に触れる時間が圧倒的に足りないのです。
1週間は168時間あります。そのうち英会話教室にいるのはたったの1時間。
残りの167時間は日本語の環境で生活しています。
これでは英語が身につく方が難しい。
私が教師をしていたとき、英語が得意な生徒ほど「家でも英語に触れている」という共通点がありました。
教室で習ったことを日常で使う機会がある子は、みるみる吸収していきました。
英語は「勉強」ではなく「習慣」です。
毎日少しずつ触れることで、脳に英語回路が育っていきます。
英語が伸びる子に共通していたこと【元教師目線】
10年以上教壇に立って、英語が伸びる子には共通点があることに気づきました。
それは「英語を怖がらないこと」です。
文法が正確かどうか、発音が完璧かどうか、そういったことより、とにかく英語を口に出すことを楽しんでいる子が伸びます。
そしてその「怖がらない姿勢」は、小さい頃から英語を日常の一部として過ごしてきた子に多く見られました。
英会話教室で週1回「英語の時間」として学ぶより、毎日の生活の中で自然に英語に触れてきた子の方が、中学・高校で英語が伸びるケースを何度も見てきました。
これが、私が教材よりも「毎日の習慣」を大切にしている理由です。
わが子に毎日やっている英語習慣5つ【教材費ゼロ】

習慣① 朝の英語声かけ(英語オンリーで話しかける)
我が家の朝は英語から始まります。
長男・長女を起こすとき、私はこう言います。
"Good morning! Did you sleep well? Time to get up!"
着替えを促すときも、朝ごはんのときも、基本的に英語で話しかけます。
最初は戸惑っていた子どもたちも、今では英語で話しかけられることが「お母さんの普通」になっています。
ポイントは難しいフレーズを使わないことです。
"Are you hungry?" "Wash your hands." "Let's eat!"
日常のシンプルなフレーズで十分です。毎朝繰り返すことで、子どもの耳に英語のリズムが自然に刷り込まれていきます。
習慣② 家事中に英語で実況中継
料理・洗濯・掃除をしながら、英語で実況中継をします。
"I'm washing the dishes now." "Let's fold the laundry together." "Can you put this in the basket?"
テレビやラジオの代わりに、私の声が英語の音源になるイメージです。
子どもたちは必ずしも返事をしなくて構いません。聞いているだけでも、英語の音とフレーズが少しずつ蓄積されていきます。
元教師として断言できますが、英語は「聞いた量」が話せる量に直結します。インプットを増やすことが、この習慣の一番の目的です。
習慣③ 寝る前の英語絵本の読み聞かせ
寝る前の10分間は、英語絵本の読み聞かせタイムです。
使うのは図書館で借りてくる英語絵本です。
購入しなくても、図書館には意外と英語絵本が揃っています。費用はゼロです。
読み聞かせのコツは、ゆっくり・大げさに・楽しそうに読むことです。
内容がわからなくても構いません。
お母さんが楽しそうに読んでいると、子どもは自然と英語に対してポジティブなイメージを持つようになります。
長女が6歳になった今でも、英語絵本の読み聞かせをせがんでくれます。
英語を「楽しいもの」として刷り込む、最高の習慣だと実感しています。
習慣④ 日常会話に英語フレーズを混ぜる
日本語で会話しているときも、ところどころ英語フレーズを混ぜます。
「ご飯食べたら、" brush your teeth" だよ。」 「今日学校どうだった?" Anything exciting happen today?"」
日本語と英語をミックスすることで、子どもが英語を「特別な言語」ではなく「日常の言葉」として認識するようになります。
特に長女は最近、自分からこのミックス表現を真似するようになりました。
子どもの吸収力は本当に驚かされます。
習慣⑤ 子どもへの質問をすべて英語で
「今日何が楽しかった?」「お腹すいた?」「何食べたい?」
こういった日常の質問を、すべて英語でするようにしています。
"What was the best part of your day?" "Are you hungry?" "What do you want for dinner?"
答えは日本語でも構いません。大切なのは英語で質問を聞かせ続けることです。
最初は「え、何て言ったの?」と聞き返していた長男も、今では質問の意味をすぐに理解して日本語で答えてくれます。
理解力は確実に育っています。
10歳と6歳、それぞれへの関わり方の違い

小学4年生の長男への働きかけ方
長男は10歳になり、学校で英語の授業が本格的に始まっています。
この年齢になると、良い意味でも悪い意味でも「恥ずかしい」という感情が芽生えてきます。
友達の前で英語を話すのが恥ずかしい、間違えるのが嫌だ、そういった気持ちが出てくる時期です。
そこで長男への関わり方は、「会話」を中心にシフトしました。
"What do you think about that?" "How did that make you feel?"
単純な日常会話だけでなく、長男の意見や気持ちを英語で引き出す質問を意識的にするようにしています。
また、学校の英語授業の予習・復習にもなるよう、授業で習ったフレーズを家庭での会話に取り入れるようにしています。
「あ、これ学校で習った」という体験が、英語への自信につながっていくからです。
学校英語と家庭英語をつなげることが、10歳への関わり方のポイントです。
6歳の長女への働きかけ方
6歳の長女は、今が英語習得の黄金期です。
言語習得に最も適していると言われる幼児期〜小学校低学年。
この時期の子どもは、英語を「勉強」として認識せず、遊びの延長として吸収します。
長女への関わり方は、「とにかく楽しさ優先」です。
英語の歌を一緒に歌ったり、英語で色や数字を言い合うゲームをしたり。正しい発音や文法は一切気にしません。
"What color is this?" "How many apples?"
こういったシンプルなやり取りを、ゲーム感覚で毎日続けています。
元教師として実感していることですが、幼児期に英語を「楽しいもの」としてインプットされた子は、小学校以降の英語学習への抵抗感がまったく違います。
長女が将来、英語を嫌いにならないように。今はただ楽しませることだけを意識しています。
英語オンリーで話しかけて、子どもの反応はどうだった?

最初は戸惑った長男の話
正直に言います。最初はうまくいきませんでした。
長男が7歳のとき、本格的に英語オンリーで話しかけるようにしました。
それまでも英語を混ぜることはありましたが、日常会話をほぼ英語に切り替えたのはこの頃からです。
最初の反応は「え、なんで英語なの?」という戸惑いでした。
"Go wash your hands." と言っても、きょとんとした顔で動かない。
もう一度言っても無視。当時は「やっぱり無理かな」と感じたこともありました。
しかし2週間ほど続けると、少しずつ変わってきました。
言葉の意味はわからなくても、私の表情やジェスチャーから「手を洗いなさいと言っている」と理解するようになったのです。
子どもは言葉だけでなく、文脈全体で意味を理解します。
1ヶ月後には、簡単な指示はほぼ英語だけで通じるようになっていました。
物怖じしない長女の話
長女への英語オンリーの声かけは、生まれたときから自然にやっていました。
長男での経験があったため、最初から迷いなく英語で話しかけ続けました。
その結果、長女にとって「お母さんは英語で話す人」というのが当たり前になっています。
長女の反応で特に印象的だったのは、3歳のときのことです。
私が "Are you hungry?" と聞くと、長女は "Yes, hungry!" と英語で答えたのです。
教えた覚えはありませんでした。毎日聞き続けたフレーズを、自然に自分の言葉として使い始めたのです。
このとき、日常の積み重ねの力をあらためて実感しました。
現在6歳の長女は、簡単な英語のやり取りを楽しんでいます。
英語を話すことへの恥ずかしさや抵抗感がまったくありません。
幼いうちから始めることの大切さを、わが子を通じて体感しています。
続けてわかった「子どもの吸収力」のすごさ
長男と長女、2人を見てきて確信していることがあります。
子どもの吸収力は、大人の想像をはるかに超えています。
教師時代、中学生から英語を教え始めた生徒と、幼いころから英語環境で育った生徒の差を何度も目の当たりにしてきました。
文法の知識では追いつけても、発音やリスニング力、そして英語への抵抗感のなさは、幼少期からの積み重ねにはかないませんでした。
完璧に教えようとしなくて大丈夫です。
発音が多少間違っていても、文法がめちゃくちゃでも構いません。
大切なのは毎日英語に触れさせること、そして英語を楽しいものだと感じさせること、ただそれだけです。
よくある質問Q&A

Q1:英語習慣は何歳から始めればいい?
A:始められるときが、一番いいタイミングです。
強いて言えば、早ければ早いほど効果は高いです。
言語習得の臨界期は一般的に12歳前後と言われており、それまでの間は脳が言語を自然に吸収しやすい状態にあります。
ただし「もううちの子は遅い」と思う必要はまったくありません。
10歳の長男も、7歳から本格的に始めて確実に英語力が伸びています。
何歳からでも、毎日続けることで必ず変化は出てきます。「今日から始める」それだけで十分です。
Q2:親が英語を話せなくても家庭英語はできる?
A:できます。ただし、工夫は必要です。
私は元英語教師なので英語オンリーで話しかけていますが、英語に自信がない方でも家庭英語は十分できます。
おすすめは決まったフレーズだけを毎日繰り返すことです。
"Good morning." "Let's eat." "Good night."
この3つだけでも、毎日続ければ立派な英語習慣です。
完璧な英語力より、毎日続けることの方がはるかに大切です。
発音が多少間違っていても、子どもへの影響はほとんどありません。
むしろ「お母さんも一緒に英語を楽しんでいる」という姿勢が、子どもの英語への前向きな姿勢につながります。
Q3:教材なしで本当に英語力はつく?
A:つきます。私がその証拠です。
我が家では英語教材も英語アニメも使っていません。
それでも長男・長女ともに、英語への理解力と抵抗感のなさは確実に育っています。
教材はあくまで「補助」です。
どんなに高価な教材を買っても、毎日使わなければ意味がありません。
逆に教材がなくても、毎日の生活の中で英語に触れる環境があれば、子どもは自然に吸収していきます。
まずは教材を買う前に、今日からできる「声かけ」を一つ始めてみてください。
それが一番コストゼロで、一番効果的な英語教材です。
まとめ:英語力を育てるのはお金じゃない、毎日の積み重ねです!

今回ご紹介した、わが子に毎日やっている英語習慣5つをおさらいします。
- 習慣① 朝の英語声かけ(英語オンリーで話しかける)
- 習慣② 家事中に英語で実況中継
- 習慣③ 寝る前の英語絵本の読み聞かせ
- 習慣④ 日常会話に英語フレーズを混ぜる
- 習慣⑤ 子どもへの質問をすべて英語で
どれも特別な教材は必要ありません。費用もかかりません。必要なのは毎日続ける意識だけです。
元英語教師として、そしてシングルマザーとして2人の子どもを育てながら実践してきた習慣です。完璧にやろうとしなくて大丈夫です。5つのうち1つでも、今日から始めてみてください。
子どもの英語力は、英会話教室の月謝の高さでも、教材の豪華さでも決まりません。お母さんが毎日話しかけ続けること、それだけで十分です。
あなたのお子さんの英語の第一歩が、今日から始まりますように。
✏️ この記事を書いた人
さくら|元英語教師・シングルマザー
大学卒業後、10年以上にわたり中学・高校で英語教師として勤務。在職中に結婚・出産を経験し、現在は10歳と6歳の子どもを育てるシングルマザー。英語教材を一切使わず、日常生活の中に英語を取り入れる「ゼロ円英語育児」を実践中。ブログでは英語育児・節約・シングルマザーのリアルな日常を発信しています。









