
「オール電化の物件を検討しているけど電気代が心配」「オール電化に住んでいるが電気代が高い気がする」
オール電化の電気代は一見高く見えますが、ガス代がゼロになる分、光熱費トータルで比べると通常のガス併用とほぼ同じ水準というデータがあります。
この記事では電気代の平均・ガス併用との比較・電気代が高くなる原因・節約術まで数字とともに解説します。
📋 この記事でわかること
- 💡 オール電化の電気代の平均(月約9,000〜11,000円)
- 📊 ガス併用との光熱費トータル比較(差は意外と小さい)
- 🌡️ 季節別の電気代の目安(冬が最も高い)
- ❌ 電気代が高くなる4つの原因(エコキュートの設定ミスなど)
- ⏰ 時間帯別料金の仕組みと向いているライフスタイル
- ✂️ 電気代を抑える節約術5選
結論:電気代だけ見ると高い。でも光熱費トータルでは差は小さい
光熱費トータルはガス併用世帯(約10,393円)とほぼ同じ水準
オール電化の電気代の平均
| 項目 | オール電化 | ガス併用 |
|---|---|---|
| ⚡ 電気代(月額平均) | 約10,777円 | 約7,337円 |
| 🔥 ガス代(月額平均) | 0円(ガスなし) | 約3,056円 |
| 💰 光熱費トータル | 約10,777円 | 約10,393円 |
| 📊 差額 | 約384円/月(年間約4,600円)オール電化の方が若干高い | |
出典:電気代+ガス代の合計は総務省「家計調査報告(家計収支編)2024年」より。オール電化の電気代は関西電力「はぴeみる電」会員データ(燃料費調整額を含まない)をもとにした目安です。地域・物件・生活スタイルにより大きく変動します。
季節別・オール電化の電気代の目安
オール電化の電気代は季節によって大きく変動します。
エコキュートの給湯量・エアコンの使用量がともに増える冬が最も高くなります。
冬(12〜2月)
夏(7〜9月)
春(3〜5月)
秋(10〜11月)
電気代が高くなる4つの原因
エコキュートは夜間の安い電力でお湯を沸かすことで光熱費を節約する設備です。しかし設定が正しくないと昼間に動作し、割高な昼間電力を大量消費します。引越し直後や停電後は設定がリセットされていることがあります。
オール電化向け料金プランは「夜間安く・昼間高く」という時間帯別料金が基本です。在宅ワーク・専業主婦など昼間に長時間在宅する生活スタイルでは、割高な昼間電力を多く使うことになり電気代が上がります。
夜間にためたお湯が日中に足りなくなると、エコキュートが昼間に追加で沸き上げを行います。また、追い焚き機能の多用も電力消費を増やします。一人暮らしには過剰な容量設定になっていることも原因になります。
断熱性の低い物件は外気温の影響を受けやすく、エアコンやエコキュートの効率が落ちて電力消費が増えます。また、古いエアコンは最新機種より消費電力が20〜30%多くなることがあります。
オール電化プランの「時間帯別料金」の仕組みを理解する
オール電化向け料金プランは、時間帯によって電力単価が異なります。
この仕組みを理解することが電気代管理の鍵です。
※上記は一般的なイメージです。電力会社・プラン・エリアによって時間帯区分・料金単価は大きく異なります。契約プランの詳細は各電力会社の公式サイトでご確認ください。
向いているライフスタイル・向いていないライフスタイル
- 平日昼間は外出・在宅ほぼなし(会社員・学生)
- 夜遅く帰宅するライフスタイル
- 朝・夜中心に電気を使う人
- エコキュートを夜間にまとめて稼働できる人
- 料理は朝・夜のみ(IH使用時間が短い)
夜間の安い電力を中心に使えるため、光熱費を抑えやすい。
- 在宅ワーク・フリーランスで昼間在宅が多い
- 子育て中で日中の電力消費が多い
- 料理好きで昼間も頻繁にIHを使う
- 昼間にエアコンを長時間使用する
昼間の割高な電力を多く使うと、通常プランより電気代が高くなる場合がある。
オール電化のメリット・デメリット
🔥 火を使わないので安全。ガス漏れ・ガス爆発のリスクがない
💰 光熱費の請求先が電気1本に統一。支払い管理が楽
📋 ガス会社への解約手続き・ガス開栓工事が不要
🍳 IHクッキングヒーターは掃除が簡単(フラット面)
🌙 夜間の安い電力をうまく使えると光熱費を抑えられる
💧 エコキュートが壊れにくい場合、長期的に維持費が低い
⚡ 停電時に全ての設備が使えなくなる。お湯も出ない場合あり
📈 電気代の値上がりリスクに全面的にさらされる
🍳 IHは直火が使えないため、土鍋・一部の調理器具が使えない
⏰ 時間帯別料金を活用できないと電気代が高くなる
🔧 エコキュートが故障すると修理・交換費用が高額になる場合がある
🏠 賃貸の場合、エコキュートの設定変更が制限される場合がある
電気代を抑える節約術5選
オール電化節約の最大のポイントです。エコキュートのリモコンで「時間設定」または「おまかせ」から「夜間沸き上げ優先」に変更してください。夜間の安い電力でお湯を作ることで、昼間に割高な電力を使う無駄がなくなります。設定方法はエコキュートのメーカー・型番によって異なるため、取扱説明書またはメーカーのサポートへ確認してください。
洗濯機・食洗機などの消費電力が大きい家電を、夜間の安い時間帯に使うことで電気代を削減できます。「予約タイマー機能」を活用して深夜〜朝に完了するよう設定しましょう。エアコンも「帰宅前に夜間タイマーで起動」させると昼間の高い電力を使わずに済みます。
オール電化では給湯(シャワー・お風呂)がエコキュートの電力消費の大きな割合を占めます。シャワーを1分短縮するだけで年間約1,000円以上の節約になるとも言われます。また、湯船をためた後に時間を置いてから追い焚きするより、シャワーを浴びた後すぐ入浴する方が温め直しの電力が少なくなります。
通常の電力プランのままオール電化物件に住んでいる場合、夜間割引が受けられていない可能性があります。電力会社に「オール電化向けプラン」への変更を確認しましょう。また、電力自由化により各社がオール電化向けプランを提供しているため、エネチェンジなどの比較サイトで現在の生活スタイルに合ったプランを探すことも有効です。
部屋の断熱性を高めることで、エアコンの稼働時間と消費電力を削減できます。費用をかけずにすぐできる対策として、厚手・遮光カーテン(夏は遮熱・冬は断熱効果)・窓に断熱シートを貼る・ドアの隙間をふさぐ(隙間テープ)などがあります。エアコンのフィルターを月1回清掃するだけで約5〜10%の節電効果が期待できます。
まとめ|オール電化物件を選ぶ前のチェックリスト
💡 オール電化の電気代まとめ
- 一人暮らしのオール電化電気代:月平均約9,000〜11,000円
- ガス代がゼロになるため、光熱費トータルはガス併用とほぼ同水準(差:月約400円)
- 冬が最も高く月13,000〜20,000円超になることも。北海道・東北は特に注意
⚠️ 電気代が高くなる主な原因
- エコキュートが昼間に動作している(夜間設定に変更を)
- 在宅時間が長く昼間の割高な電力を多く使っている
- 湯船・追い焚きの過度な使用
- 断熱性の低い物件・古いエアコン
🏠 オール電化物件を選ぶ前のチェックリスト
- ☐ 平日昼間は外出が多い生活スタイルか(向いている)
- ☐ エコキュートの設定方法を確認できるか
- ☐ 現在加入予定の電力プランがオール電化向け(夜間割引あり)か
- ☐ 物件の断熱性・築年数を確認したか
- ☐ 停電時の対策を理解しているか
- ☐ エコキュートの容量が一人暮らし向けか
オール電化の電気代は「請求書の数字が大きい」だけで、ガス代を含めた光熱費トータルでは通常のガス併用と大きく変わらないことが多いです。
大切なのは「エコキュートを夜間に動かす」「昼間の電力使用を抑える」という2点の習慣化です。
これだけで数千円単位の節約が可能になります。
本記事の数値は2024〜2025年時点の調査データをもとにした目安です。電気代は電力会社・プラン・地域・生活スタイルによって大きく異なります。正確な比較は各電力会社の料金シミュレーターをご利用ください。








